【シージャック】 
ハイジャックされ人質になった乗組員と、彼らを助けるため自ら交渉に挑む経営者の苦悩と心理戦を描いた傑作が登場。オフィスと船内という2つの密室で繰り広げられる濃密な交渉劇が高い評価を集め、トロント映画祭やベネチア映画祭など世界の映画祭で絶賛。テッサロニキ国際映画祭では最優秀作品賞を受賞し、全米公開も決定するなど2012年のヨーロッパ映画で有数の話題作となった。監督のトビアス・リンホルムは、現実に頻発するシージャック事件の全容を忠実に再現。過去に実際にシージャックされた貨物船を撮影に使用し、海賊の多いインド沖合で撮影を敢行。不測の事態に備え、武装した警察官が同行する中で撮影が行われた。さらに、主要キャスト3人以外は実際の乗組員や交渉人といった素人を起用。フィクションながらも、ドキュメンタリー以上のリアルさに満ちた、映画史上に残る傑作を作り出した。
【ストーリー】
死と隣り合わせの127日間。
あと数日で家族に会える――。長い航海が終わりに近づき、下船の日を待ちわびる料理人ミケルを載せた商船が、インド洋沖で突然海賊にジャックされた。ミケルと仲間たちは狭い船内に軟禁され、常に海賊たちから銃口を向けられる状況に陥ってしまう。一方、彼らが所属するデンマークの船舶会社では、「海賊に乗り込まれる」との連絡を最後に、船との通信が途絶えていた。自社の船舶がジャックされたと知った経営者のペーターは、乗組員の命を他人に預けることはできないと、自らが海賊と交渉することを決断するのだが…。極限状態の船内でサバイバルを続けるミケルと、遥か7,000km先のオフィスで決死の交渉に挑むペーター。愛する家族と仲間のため、生死をかけた2人の戦いが始まる!
【キャスト】
ヨハン・フィリップ・アスベック, ソーレン・マリン, ダール・サリム
監督 トビアス・リンホルム
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